夏のとびら 泉啓子 あかね書房 ¥ 2007.7 完読 2007/07/30 17:10

☆☆☆
またまた小学校6年生。

 麻也はミニバスケットにがんばる小学校6年生。
けれど、お兄ちゃんが警察につかまってから麻也の生活はどんどん変わっていく。
 いいたい事をお父さんに言えないお兄ちゃんはお母さんにあたる。
暗くて重い家族の空気。遅く帰ってきたり夜中に騒いだりするお兄ちゃんが気になって眠れない。
 お母さんの頭の中はおにいちゃんの事しか無いみたいだ。
思い通りに勉強も練習もできなくなって、親友との関係も崩れていく。

 こんなふうに行き詰ったときどんな道を選んでいくか、これも他人とのかかわりなんだな。
 家族が一番近い世界。そこを離れてもうひとまわり成長するのが12歳なのかな。

夏のとびら (あかね・ブックライブラリー)

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