みんなのきもち

みんなのきもち (新しい日本の幼年童話)

みんなのきもち (新しい日本の幼年童話)

☆☆☆
いろんなもののきもちになるって、むずかしい・・・

「なにか じぶんいがいのもののきもちになって かんがえてみましょう」
小学1年生のはちろうは学校での発表の宿題に、何の気持ちになったらいいのかわからない。
 妹のさくらは信号を見て
「ずっと、おんなじことしてるから、しんごうはかわいそうや」
「わたしなら、たまにはほかの色になってみたいな」

なんていう。
 
 晩ご飯のとき、またおかずがおでんだったので嫌になったはちろう。
残したおでんを「すてといて」なんていうもんやから
おでんが怒って、お風呂に入っているはちろうの所へこらしめにやって来た。
「おでんのきもち わからせたる」と…

 関西弁で書かれているので読み聞かせて行くうち
べたべたの関西弁になってきて、最後にはおかしいイントネーションになってしまった。
6年生には幼稚かなと思ったけれど、10分は読むのにかかるし、
他人の気持ちになってみることが大切なことわかって欲しくて読んだ。
 その後、宮崎学さんのアニマルアイズ
全5巻を紹介して動物の気持ちになって写真を撮った結果がこの本になったよ、
宮崎さんのメッセージを自分たちで読み取って欲しいと締めくくった。
〜こじ付けっぽかったかしら?

 北海道のゴミ捨て場で毛蟹の荷造りを解く鳥や
 野生のツキノワグマであるはずなのにフンの中に爪楊枝やたばこのフィルターが混ざりこむ。
 洗剤キャップに住むやどかりにはみんな大笑いしたけれど、
本当に笑えることなの?笑っていいことなの?

紹介した後、1さつに4〜5人集まって、真剣に写真に見入ってくれていました。