てのひらの中の宇宙☆☆☆

てのひらの中の宇宙

てのひらの中の宇宙

 川端裕人さんの世界を見たな〜という感じです。
川のことにも詳しくて宇宙の事にも詳しくて。この本のお父さんは川端さんの分身のようでした。
子どもたちが本当にかわいく描かれていて、川端さんの子どもに対するまなざしがいつもこうなんだなとわかるようでした。
 物語の内容は母親が病気で入退院を繰り返す中、どんな状況にあっても子どもはどんどん成長する。その姿を見逃すまいと親として真正面から応えていく姿…といえば硬くなるけれど、優しい光に包まれ風を感じながらゆっくり読み終えることができました。
 子どもの疑問に一つ一つ正確にわかりやすく答えていこうという姿勢がとても良かったし、私の反省にもなりました。