エバーグリーン☆☆☆☆
- 作者: 豊島ミホ
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2006/07
- メディア: 単行本
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エバーグリーンは最初青春のグリーンデイズのグリーン?と思っていましたが、もしかしたらシン君の自転車の色?(笑)
中学卒業の時、交わした約束「10年後にこの場所で」をアヤコは心に刻んで、シンは大きい事が始まりそうな予感を抱いて分かれていく。別れるではなく分かれるかな。
この10年目の約束が終わってしまったら、あの時の自分の気持ち、風景、風の匂い、鮮明に覚えている事が一瞬で消えてしまうのでは?とアヤコは思ったんだろうな。
自分の事になるけど去年悲しい事があって、そのときに20年ぶりに再会した恋しい人がいた。その人の思い出とか自分でもびっくりするくらい美化してしまっていた。でもそれって、現在の自分になるための大切な出来事だったし、まだまだ色あせないでずーっとずっと心にしまって時々取り出して眺めて・・・・それから今の自分の幸せを「ありがとう」って感謝できるものだ。
私の歌う事が楽しかった高校時代とシン君の気持ちが重なったりして読んでいて楽しかった。
自分の心にしまっておいて時々出しては、あの頃の自分に戻るのだと思う。一瞬にしてその頃の自分になれると思う。