おれたちのD&S☆☆☆
- 作者: 須藤靖貴
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/06/13
- メディア: 単行本
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我が友がドラムに目覚めて40を過ぎて始めようとしているので私の頭の中にもドラムセットがしっかりインプットされていたのでしょう、表紙に惹かれてすぐ手に取りました。
主人公は高校2年生。剣道部のキツイ練習もそれなりに好きだけれどレギュラーになれないでいるジャック。呼び名は「ジュウイチ」という名前だからトランプのジャック。
ジャックは部活に行くことに気持ちが重たくなってきた時、タイミングよくミチオとショーケンに「バンドのドラムを探している。竹刀をスティックに持ち替えて、ビートルズの完全コピーバンドを組んで学園祭に出よう」と誘われる。
ギター2本が経験者で後はベース。学級1の秀才の安保(アッホと呼ばれている)を誘うつもりだという。
未経験者が半分でしかもリズム隊のドラムとベースが初心者。すぐ2人ともオッケー。
ドラムを教えてくれることになった音楽の女の先生(元バンドでばりばりドラムを叩いていた)や、剣道部をやめた事をとがめようとしていた父がビートルズと聞いてすんなり応援側になったり、CDを全部そろえたり楽器を買うお金が貸してもらえたり・・・
読み始めはあまりにも設定が単純なように思えてイラっとしたけれど、担任がコンプレックスについて言うところとか、高校生が目的に向かって一生懸命なところに感動してしまった。
それに、私もビートルズは大好き。全曲把握しているわけではないけれど出てくる曲目の半分は知っていて楽しかったので、もう一度大人買いして集めたくなったほど。