つづきの図書館☆☆☆☆☆

つづきの図書館

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 図書館司書の山神桃さんが絵本の中の登場人物から
「自分の本をよく読んでいてくれていた あの子の続き…今どうなっているかが知りたい」と頼まれて探していく。。。

 ほんとうなら物語の続きが知りたいと読む側が思うのに、本のなかの「はだかの王様」や「あまのじゃく」が読者の行く末を心配してくれるなんて。
そう考えながらこれから手に取る本を読むと、いっそう登場人物を身近にかんじるのではないかな。

はだかの王様が初めて出会った桃さんに
「年はじゅうぶんとっておるようではないか。その年だ。いままでに不思議なことの1つや2つ、おどろいたことの3つや4つ、なかったとはいわせん。
わしを見たくらいで、若い娘でもあるまいに、悲鳴などあげんでくれ」
といわれた所は笑った。
桃さんの心がどんどん開かれていく様子が楽しかった。

最初の桃さんが書き出した手紙と最終章がひっついて・・・
これって児童書?よねぇ…と思ったほどうるうる。

一人じゃ生きられないね。
誰かの役に立ってると思ってこそ自分の存在を知るのだ。