ぬすまれた宝物☆☆☆

ぬすまれた宝物 (児童図書館・文学の部屋)

ぬすまれた宝物 (児童図書館・文学の部屋)

 ほんとうは建築家になりたかったけれど、大好きな王様の頼みで王様の宝物殿の見張り役になったガチョウのガーウェイン。
 鍵は王様とガーウェインの2人だけしかもっていないほど信用されています。
 あるとき王様の宝物が盗まれました。
当然、ガーウェインに疑いがかかります。
 しかし、ガーウェインは盗んではいませんでした。
ガーウェインは、きっとみんなは自分の事を信用してくれて無実をわかってくれると思いますが結局、みんなもガーウェインを疑って有罪になってしまいます。
 ほんとうの犯人は?ガーウェインは犯人ではなかったのです。

 スタイグの絵本以外のものを読むのは初めてでした。
スタイグ自身が画いた挿絵がいっそう物語りをひきたてています。
 信じる事、信じてもらう事の難しさや、許すことの大切さ、心の葛藤など、子どもにわかりやすく描かれています。
 でも・・・この結末でよかったと思う反面、もやっと感は残りました。