2007-01-01から1年間の記事一覧

コッコさんのかかし 片山健

コッコさんのかかし (日本傑作絵本シリーズ)作者: 片山健出版社/メーカー: 福音館書店発売日: 1996/04/20メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (9件) を見る はじめは、きくちゃんが主人公で「かかし」としてかがくのともに発表されています…

だれだかわかるかい むしのかお 今森光彦

だれだかわかるかい?―むしのかお (かがくのとも傑作集 どきどきしぜん)作者: 今森光彦出版社/メーカー: 福音館書店発売日: 1995/03/10メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 3回この商品を含むブログ (6件) を見る 虫のアップの写真があってヒントが書いてあ…

ジンガくんいちばへいく と ゴリラとあかいぼうし 

自分が育てたにわとりが卵を産んだので、市場でタバコを売っているおばあさんに届けて余りを売ってもらうことに。日本の市場とコンゴ民主主義共和国との市場の違いが読み取れます。 自分で世話したにわとり→売る→大切なお金→家族のために肉を買う 生活の大切…

今森光彦さんの写真展に行ってきました。

今森光彦さんの写真展に行ってきました。 滋賀県をフィールドに観察しながら生活なさってもう30年。 土地の方々との密着度はすごいのでしょうね、 空撮のような写真を見ていらっしゃる御年配の方が 「ここが細い道になっとって、ここのとこ曲がったらタバ…

晩夏のプレイボール あさのあつこ 毎日新聞社 2007.8 完読 2007/09/01 01:04

☆☆☆☆ あさのさんが描く少年は芯があって爽やか。 甲子園にまつわる話が10篇あって 「練習球」から始まり読み進めていくと、 実際の高校球児を観戦に来た私がふっと回想のなかに入って 「驟雨の後に」「梅香る街」・・・と8篇、 主人公の女性になったり、…

世界中のこどもたちが103 平和を作ろう!絵本作家たちのアクション 講談社 ¥1890 2007.8 完読 2007/08/26 20:54

先日WAVE in おとくに というイベントに行ってきました。 今WAVEの代表は王様の絵が有名な和歌山静子さんです。 今回、世界中のこどもたちが103 を出版されるにあたり、出版秘話などを含んだ講演会が行われました。 講演会には、浜田桂子さんと和…

夕暮れのマグノリア 安東みきえ 講談社 ¥ 2007.8 完読 2007/08/22 22:35

YA

☆☆☆☆ 久しぶりに図書館へ行き、児童書の新刊の棚にありました。 この頃は絵本ばかり読んでいて、それも、手当たり次第だったのでだれてきていて小さい字が恋しくなってきていました。 本に帯だったであろうひと言が貼ってあり 「児童文学界からきらりとその…

夏のとびら 泉啓子 あかね書房 ¥ 2007.7 完読 2007/07/30 17:10

YA

☆☆☆ またまた小学校6年生。 麻也はミニバスケットにがんばる小学校6年生。 けれど、お兄ちゃんが警察につかまってから麻也の生活はどんどん変わっていく。 いいたい事をお父さんに言えないお兄ちゃんはお母さんにあたる。 暗くて重い家族の空気。遅く帰っ…

12歳に乾杯! 吉田道子 国土社 ¥ 2007.7 完読 2007/07/30 16:59

YA

☆☆☆ 小学6年生の朝子の家は今、お父さんとお母さんがそれぞれの夢をかなえるために別れるという事で喧嘩が絶えない。 同級生の雄介の家は雄介が1年生の時両親が離婚して今は母と妹の3人暮らし。 自分の家の3人はいつもなんだか文句を言ったり喧嘩したり…

おっぱいバレー 水野宗徳 泰文堂 ¥ 2007.7 完読 2007/07/29 09:58

YA

おっぱいバレー (Linda BOOKS)作者: 水野宗徳出版社/メーカー: 泰文堂発売日: 2006/11メディア: 単行本 クリック: 63回この商品を含むブログ (35件) を見る ☆☆☆ 中学二年生って本当に40秒に1回は女子の事を考えているの?いろんな中学生がいるんだ…と思い…

ラブ*レター あさのあつこ 新日本出版社 2007.7 完読 2007/07/29 09:38

☆☆☆ 私の住んでいる所の図書館では児童書はテープの色によって分かれています。 この本は黄色。中学年向きになっていましたがどうかな? しっかりと高学年のように思った。 小学5年生の愛美が両親のことや、お姉さんの恋愛の事、自分をごまかさない友だちの…

海 小川洋子 新潮社 2007.6 完読 2007/06/25 15:08

☆☆☆☆ 小川洋子さんの短編集。7編収録小川さんの文章は日ごろの急いだ心を静めてくれるよう。電車で読んでいて、最後の「ガイド」がとてもよかったので本を閉じる時に、にまにましてしまって、不審なオバサンになっていたかも。

はっぱじゃないよぼくがいる 姉崎一馬 文・写真 アリス館 2007.6 完読 2007/06/25 15:18

葉っぱの虫食い穴はとても愛嬌のある顔に見える。 かがくのとも傑作集のふゆめがっしょうだんと少し似た感じ。読み聞かせていると、子供たちがはっぱの顔をしながら見てくれてたのしかった。はっぱじゃないよぼくがいる (森をあるけば)作者: 姉崎一馬出版社/…

りんごあげるね さえぐさひろこ 童心社 2007.6 完読 2007/06/25 15:27

☆☆☆ 学校から帰ってきたら大好きなインコのピピッチが死んでいた。 お墓をつくってあげたがカラスがお墓を掘り返しピピッチを食べてしまったみたい。 カラスが許せない。代わりの亡骸を紙で作って埋めに行ったときカラスを見つけて石を投げつけた。 はじめは…

ぼく、だんごむし 得田之久 文  たかはしきよし 絵 福音館書店 2006.4 完読 2006/04/29 14:24

春になって入学したての小学校一年生のみんなは、学校の中や校庭、中庭などを散策して徐々に学校に慣れていきます。 春見つけ と言って袋を手に持ち、列になってぞろぞろ先生の後を付いていく子供達、とてもかわいいです。 袋の中にはカラカラになった いぬ…

おたまじゃくしのうんどうかい 阿部夏丸 作  村上康成 絵 講談社 完読 2007/04/28 23:55

☆☆☆☆ 「ライギョのきゅうしょく」と同じどうわがいっぱいシリーズ。しっぽがちぎれてゆっくりしか泳げないおたまじゃくしのタマ。 みんなはいつも遅くゴールするタマのために何か助けてあげる事はできないか話し合います。 「あいての気持ちになって考えなさ…

999ひきのきょうだい 木村研 文  村上康成 絵 ひさかたチャイルド 完読 2007/04/28 23:38

村上さんの絵がとても好きです。999個のかえるのたまご。 一つだけなかなかかえらない。 やっとかえったおにいちゃん 弟たちはみんなかえるになったのに おにいちゃんはでかいオタマジャクシのまま…長く開けるページがあって、よみきかせにぴったりかな♪ …

秘密の花園 三浦しをん マガジンハウス 2007.4.24 完読 2007/04/25 00:18

☆☆☆女子高生の物語か… お母さんが亡くなったんだ…そんな読み始めは、あの箱根駅伝の「一瞬の〜」を思い出して完璧に 女の子版青春爽やかもの と思い込んでしまった。読み進めていくうちに毛色が違ってきたが、読みやすい文章と女だから自分のその頃の気持ち…

龍のすむ森 竹内もと代 小峰書店 2007.4.24 完読 2007/04/25 00:17

村に伝わる伝説の川。 乾いた荒地に龍が横たわりそのまま河になった。竜神様を守るむらの儀式や、登場する子供たちの子供らしさ。 大人の優しさ、そして龍の美しさ。 牧野鈴子さんの絵の温かさが物語りを支えている。龍のすむ森 (文学の散歩道)作者: 竹内も…

あのときすきになったよ 薫くみこ作  飯野和好絵 教育画劇 2006.4.5 完読 2007/04/06 10:27

私の席のうしろには、おしっこもらしてばかりだから「しっこ」ってなまえにされちゃった「きくちまりか」さんがいる。 いつもおこったような顔をしてあんまりしゃべらないしっこさんはわたしの邪魔をしたり、なんだかとっても嫌な存在だ。そのしっこさんとと…

不思議の風ふく島 竹内もと代 小峰書店 2007.3.25 完読 2007/03/25 22:36

☆☆☆☆ 飯田さんの運転日記と副題にあるように、小さな島のバスの運転手である飯田さんのお話。 島の人口は800人程度。だから運転手の飯田さんはみんなの名前や住所をすべて知っているほど。 飯田さんはとても人間味にあふれていて優しい。 飯田さんが関わ…

しらぎくさんのどんぐりパン なかがわちひろ 理論社 2007.3.22 完読 2007/03/24 14:55

☆☆☆☆ 初なかがわさんです。 天使のかいかたとか、カッパのぬけがらとか気になりながら読めていなくて、パンの好きな私にピッタリと思い手に取りました。姉弟がしらぎくさんに出会ったのは引っ越ししてきた日。 荷物が運びこまれるまで近所を探検しに出かけた…

ふにゅう 川端裕人 新潮社 2007.3.20 完読 2007/03/24 14:47

☆☆☆ 川端さんは男性保育師さんの本とか書かれていて、父性愛を文章に感じる方です。私の生活と物語がかけ離れているからか自分の中には入ってこなくておもしろい話ではあったけれどイマイチぐっとこなかったです。 それって、私自体、執着を持った仕事に就い…

七つの季節に 斉藤洋 講談社 2007.3.17 完読 2007/03/17 22:03

☆☆☆☆斉藤洋さんの七つの動物にまつわるエッセイ。斉藤さんの子供の頃の話があったり、近所のお年寄りとのやり取りがあったり。 あまりにおもしろかったので最後の「七福鳥」を息子に読んでやりたくなった。 聞き終わった息子は、おもしろかったらしい。 自分…

ハチミツドロップス 草野たき 講談社 2007.3.15 完読 2007/03/17 21:41

YA

☆☆☆自分らしいってどういうことなのか。 この本の中で気づくカズはすごい。 自分のキャラはこうだから、みんなの中ではこうしていなきゃとかそう思いながら毎日を過ごしている子供は多いと思う。草野さんの本の中には今の子供たちがいると思う。ハチミツドロ…

風が強く吹いている 三浦しをん 新潮社 2007.3.10 完読 2007/03/10 23:05

☆☆☆☆☆ あたたかい日が続いていたのに冬に逆戻りして、家族がインフルエンザにまってもうつらなかった私が鼻かぜをひいてしまいました。 早く寝て治したら良いのに…この本は寝させてくれませんでした。 声を出して笑ってしまうほどのおかしさと、しんみり涙ぐ…

風の館の物語1あさのあつこ 講談社 2007,2 完読 2007/03/02 21:10

☆☆☆☆ 表紙の絵など子どもが目を引く爽やかな感じ。 シリーズの始めにふさわしい「どうなるんだろう的要素」満載。 風を感じれる洵が母を離れ幼い妹をかばいながら生きていく姿、幽霊、頑固なおばあさん、とどう転んでもおもしろくなりそうなおはなし。風の館…

ラスト・イニング あさのあつこ 角川書店 2007,2 完読 2007/02/26 20:02

☆☆☆☆ バッテリーⅥのその後。 瑞垣の視点から語られる。読めてよかったです。 私の中ではバッテリーが尻すぼみで終わってしまってもやもやしてたんです。 でもやたら難しい言葉が並んでいて、ほんとうに中高生の話なの?と思いながらよみすすみました。 バッ…

獣の奏者 Ⅱ 上橋菜穂子 講談社 2007,2 完読 2007/02/25 22:25

☆☆☆☆☆ いつの日も人間は自分の私利私欲で争いを生む。 その道具として生き物が使われる事は、エリンが自分の命と引き換えにその道を経っても何も解決しない。上橋さんは守り人シリースでもここでも命のメッセージを送っているのだと思う。獣の奏者 II 王獣編…

天と地の守り人 第1〜3部 上橋菜穂子 偕成社 2007.2 完読 2007/02/25 21:53

☆☆☆☆☆ 精霊の守り人から始まった長いお話が終結しました。 1部から3部を読んでいるうち、精霊の守り人からの回想が頭をよぎります。 バルサとチャグムの強まる絆、心の成長…そうだったそうだったと思い出しながら読みました。天と地の守り人〈第1部〉 (偕…